扉が開いて、店内に光が一本差し込んできた。
私の席からも、細面の女性が
お店の中に入ってきたのが見えた。
「いらっしゃい」
ペニーが私のもとに、彼女を案内しようと近づいたら
少しびっくりしたようだった。
私の前に座った彼女は、スッと白い封筒を差し出し
「今日はお願いします」と頭を下げた。
彼女は今日、私の鑑定を聞きに来てくれたお客様で
起業したいと思いながらも、上手くいくのか
自分に本当にできるのか自信が持てないと話してくれた。
彼女は非常に強い運気をもって生まれているし
ビジネスの視点も鋭く、
10年働いて資金もある
構想しているビジネスも面白いものだった。
鑑定の結果を話進める中で、彼女が
「どうして、この場所で鑑定をしているんですか?」
と聞いてきた。
『私、この店のオーナーだから。
夜はお客さんで賑わうけど
昼間はほとんど人も来ないし、落ち着いて話せるから。
ちょっと裏道だけど新宿でアクセスもいいしね。』
「オーナーさん…だったんですか。
あの、お店ってさっきの男性…いや女性みたいな方が
沢山来られるんですか?」
『そうだよ、まぁ外見は色々だけど
ざっくり説明すると、ここは※LGBTと言われる人が、
ちょっと誰かと話したいなーと思った時に寄れるような店にしてるの。』
(※ L:レズビアン、G:ゲイ、B:両性愛者T:トランスジェンダーの各単語の頭文字を組み合わせた表現)
「あの、立ち入ったお話になるかもしれませんが、
ご自身が…そういった性的少数派な方だからなんですか?」
『ううん、私はちがうよ。
ただ、彼ら、彼女たちって面白くて頭のいい人が多いから、
よく遊んでたら、自然な流れで店でも作ろうかなーって感じになって。
私、人や世間が作り出した境界線を自分の力で超えてきた人に憧れるんだよね。
それに、さっきの彼女なんてアートみたいに刺激的で美しかったでしょ?』
「ふふっ、人って本当に面白いですね。」
初めて彼女が自然に笑った。
「私も、自分で作りだしていた境界線を越えてみたいと思いました。
やっぱり自分でビジネスを始めようって決めました。」
私達は、にかーっと笑いあった。
カウンターから、ペニーの拍手が聞こえてきた。
壁を飛び越えていく偏印
偏印さんは束縛されることを嫌う
単純な人間関係の束縛だけじゃなくて
人や世間、時代が作り出した境界線(常識)を
超えてぇ~!! って思ってる。
そして、何か世の中の決まりとか常識みたいな壁が
自分の目の前に立ちはだかったときに
偏官はパンチを打ちまくってのり越える(対象物と戦う感じ)
偏財は誰かに迎えに来てもらって、ささっと別ルートを行く
とか、それぞれにイメージがあるんだけど
偏印の人は、自分の武器(アイディア)をもって
その壁を飛び越えていくようなイメージ
自分と他人を束ねないこと
やってみたい、見てみたい、経験してみたい、感じてみたい
そう思うなら、やってみて。
その時に湧いてくる感情は
想像していたのと、実際味わったことは
全然違う重みがあるから。
世間的には「大変そう」とか思われるようなことも
偏印さんにとっては、新しい【経験】でしかない。
経験はセンスを磨く。
センスは自由への切符だよ。
偏印の人は、自分で自分をくくらないこと。
自分と他人を束ねないこと。
そして、何かを超えていくことを楽しめるようになったら最高だよね❤
【偏印】を活かすメモリーオイル
◆エアー:感性が高まり、アイディアが浮かびやすくなる
◆クリアマインド:判断力、記憶力、分析力を高める
◆クリエイティビティ:創造力を刺激し、新しい独創的なアイディアを生み出せる
◆ワクワク:ワクワクとドキドキをあなたの毎日に招き入れる
◆リリーシング:役に立たないすべてのものを手放す